toumei
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 日頃から九州大学アメリカンフットボール部パルーカスへのご支援、ご声援をいただき、ありがとうございます。2017年シーズンから監督に就任し、目標に向かって一体となれる強いチームを目指しています。

 私がチームの理想を掲げる上で、結果を残せるチーム、結果にこだわる組織作りということはもちろん重要と考えますが、最も重点を置きたいのは、その結果に至る過程の「人間作り」です。

 アメリカンフットボールというスポーツは、関わる人すべての「人間力」が試されています。困難を直視してなお逃げない勇気、分析や立案で目標を達成しようとする問題解決力、仲間の活躍を喜べる共感力、新しい戦術や方法を生み出す発想力。素晴らしい大人となるために必要なすべての要素が含まれています。部活動を通して部員全員がそうした高い人間力を身につけて卒業していくことが、私の最大の願いです。

 そして部員個々の人間的成長とともに、チームという組織がどのような場所なのか、何を成し得る集団なのかが重要です。私が思い描くのは、関わったすべての人にとってかけがえのない存在となることです。OBOGがいつになっても試合結果を気にするチーム。地元の方に「元気が良くて礼儀正しいね」と愛されるチーム。学内の友人や教授から「強いし、カッコいいし、九大と言えばアメフト部だよな」と応援されるチーム。卒業生が「ここで4年間を過ごして良かった」と言って巣立っていくチーム。チームを核として人と人がつながり、喜び合える。“PALOOKAS is family”と表現されるようなつながりを実現したいと考えています。

 「PALOOKAS」という英単語は、「へぼ選手」といった意味です。そのチーム名には「へぼ選手でもやれる」という希望、「へぼ選手だからこそ慢心しない」という自戒が込められていると思っています。「PALOOKAS」だからこそ成し遂げられることがある。それは、可能性を限定しないチャレンジと、挑戦し続ける愚直なスピリッツがあってこそです。そしてそんな精神が、豊かな人間を育てていきます。

 全員がメンバーの努力を称え、結果に執着するチームの一員が、やがて世の中に出て誰かを守り、誰かを導いていく。部員一人一人に、人生を生き抜くそうした“自力”を培ってほしい。チームマネジメントを担うにあたって、このような思いを強くしています。

 今シーズンも部員・スタッフが全員で努力を重ねていきます。皆さんの今後の叱咤激励をお願いし、ご挨拶とさせていただきたいと思います。

矢野亮介