リーダーを決める前に

 

 新チーム発足にあたってどの部でもまず着手するのは、主将をはじめとしたチームリーダーの選任だと思われます。このチームでも例年であれば最終戦から間もなく新4年生が集まって意見を出し合うスタイルを取っていました。

 しかし2018年チームについては、異なるプロセスをたどっています。チームリーダーを決める前に、新4年の同期内で互いの評価を長所も短所も含めて出し合い、学生コーチや下級生からも4年個々に対する声を集め、まず新4年生が人間的により成長できる機会を作りました。

 個人として誇れる点、至らぬ点、伸ばせる点。それをぐるっと360°から4年生を見て、人間的立体像を浮き上がらせた上でチームのリーダーになってほしいという意図をそこに込めています。

 しかし、その過程では決して快い評価ばかりを聞けるわけではありません。本人にとっては耳が痛い指摘、改善をないがしろにしていた弱点も突きつけられます。それも全て受け入れた上で、最上級生として脱皮してもらいたい。そこには、「4年目の部員」と「4年生」は違うという思いがあります。今後チームを強く、太くしていくにあたって、確かな最上級生の文化を作りたい。それが、社会に出たときの大きな力になると信じているからです。

 確かにこうした道をたどることは回りくどいものです。まずリーダーを決めてしまったほうが非常に明快で、チームの動き出し自体はスムーズです。それでも、4年生全員がチームのリーダーになるという経験を通して、ここを「人生のターニングポイント」としてもらいたいと考えています。